更年期障害
- 更年期になって、めまいがひどくなった
- ホットフラッシュで火照りやのぼせがある
- 急に首や背中にバァーと汗をかく
- 筋肉が痩せたり、関節がこわばる
- 疲労が抜けず毎日が辛い
- 不安感が増したり、動悸がする
- 寝つきが悪かったり、中途覚醒がある
更年期になると、上記のような症状で悩む方も多いと思います。
更年期障害は40歳以降の男女に見られ、「器質的変化に相応しない自律神経症を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群」と言われています。
最近ではプレ更年期の不調も増えており、当院の統計ですと38歳〜43歳頃に自律神経失調症に似た症状(不定愁訴)で来院される方も多いです。
主な原因は女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少し、ホルモン分泌の指令を出している視床下部(脳)が卵胞刺激ホルモンを分泌してしまうことで、自律神経系のバランスが崩れると言われています。
※男性の場合はテストステロンの分泌が緩やかに低回し、冷えのぼせ、疲労感、鬱症状、精力減退などの症状が出てきます。
一般的なクリニックではホルモン補充療法(HRT)、精神症状が強い場合には抗うつ薬、催眠鎮静薬、抗不安薬などの薬物療法になることがほとんどです。
しかし、ここで一つ考えていただきたいのが、同じ更年期症状といっても、症状が重い人もいれば軽い人もいらっしゃいますよね。
「この差は一体何が原因なのか」ということを考えなくてはいけません。
そこで今回は更年期障害が重くなる人の特徴と当院で行う鍼灸治療についてお伝えしていきますので、お困りの方は参考にされて下さい。
更年期障害が重くなる人の特徴
先日、下記のツイートをしました。
更年期障害が重くなる人は下半身の血流が悪い、頑張り屋さん、力が抜きにくい、運動習慣が全くない、胃腸が弱い、元々自律神経が乱れやすい等があります。女性ホルモン分泌量の低下はコントロールできませんが、何が1番引き金になっているか把握することは大切です。体質や気質は人それぞれ違うので。
— クボ先生│鍼灸師 (@kubo_tubo) February 5, 2023
当院の統計ですと更年期症状が重くなる人の特徴は上記のように分類します。
これは生まれ持った体質や気質的な部分、ストレスや環境の変化がもたらすものが多いです。
例えば、20代の頃からバリバリ働いてきた人は更年期症状がおきた際に体のGAPに精神的に疲労したり、胃腸が元々弱い人はエネルギーや血液をうまく消化吸収できず症状が重くなることがあります。
このように更年期症状と言っても、患者によって現れる症状が違いますし、体質別に施術をしなくてはいけません。
では、当院ではどのような鍼灸治療をしているのかをここからお伝えします。
更年期障害と鍼灸治療
当院では東洋医学の伝統的な鍼灸治療「経絡治療」を行います。
本治法:五臓六腑(内臓の働き)を調整し自然治癒力を高める方法。 標治法:現在出ている症状(標的) に対する施術や表面に現れた症状を抑える方法。