起立性調整障害(OD)

- 朝、中々起きることができない
- めまいや吐き気がする
- 学校に行っても体調不良で早退する
- 周りには怠けだと言われる
このようなお悩みはありませんか?
上記の症状は思春期の子供に多く「起立性調整障害」と言われます。
近年、起立性調整障害も増加傾向にあり、小学生5%・中学生10%と日本小児心身学会も公表しております。
西洋医学では自律神経系の異常と診断され、
- 塩分、水分摂取の指導
- 運動、睡眠を見直す
- ミドドリン(抹消血管拡張)
- アメジウム(交感神経機能を亢進)
などといった、生活習慣の見直しや薬物療法しか手段がありません。
しかし、東洋医学では治療手段が確立されており、起立性調整障害に対して治療していくことが可能となります。
そこで今回は「起立性調整障害に対する具体的な治療法」をお伝えしていきますので、ぜひ不調を改善するヒントにされてみてください。
起立性調整障害の特徴
起立性調整障害は朝に症状が出ることが多く、夕方にかけて楽になるといったケースが多いです。
しかし、日中も学校に行くと気持ち悪くなる、通学時に吐き気がめまいがするという症状も伴います。
西洋医学では自律神経系の異常と診断されるのですが、東洋医学の観点では起立性調整障害は以下のような特徴があります。
- 小児喘息の経験がある
- 鼻炎持ち
- 顔面蒼白
- 痩せ型
- 皮膚が弱い
- 汗をよくかくor全くかかない
- 風邪をひきやすい
上記の症状がある方は生まれつき呼吸器系が弱く、カラダの防御機能の低下や全身のエネルギーをうまく循環できないため、起立性調整障害になりやすい体質となります。
東洋医学における治療法
東洋医学ではカラダを構成する3つの要素「気血水」を整える治療を行なっていきます。
「気」とは我々が生きていく上では欠かせない生命エネルギーのことで、絶えずカラダの中を循環し、血液や水分の流れを良くしたり、臓器を動かす働きをしています。
気は飲食物から取り入れた栄養(エネルギー)、呼吸から取り入れる(酸素などのエネルギー)から生成される。
先ほどお伝えした呼吸器系が弱い体質の方は、「気」の不足もしくは「気」をうまく循環させることができない場合が多いです。
そのため鍼灸治療では、鍼や灸の刺激によって、「気」を補ったり、「気」を巡らせる治療を行っていきます。
起立性調整障害を改善するために
病院でも言われるように、生活習慣を見直すことは大切です。
しかし体質的に弱い部分があると、いくら生活習慣を見直しても症状を改善することはできません。
例えば、どんなにガソリンを入れてもエンジンやタイヤに不備があれば車も走ることができませんよね。
このガソリンが栄養(食事)だとすると、エンジンやタイヤというのは五臓六腑(内臓)の働きを意味します。
つまり、五臓六腑(内臓)の働きを高めることで、取り入れた栄養(エネルギー)をうまく循環させることができ、症状を改善することができるということ。
▼当院では鍼灸治療だけでなく、お子様がご自宅で取り入れられる養生法を冊子にてプレンゼントしております。
鍼灸治療の中でも内臓の働きを高める治療(経絡治療)ができるのは、全国の約2%と言われております。
当院は開業から東洋医学一筋で治療を行なっている鍼灸院です。
ぜひ症状が長く続く場合は、1人で悩まずお気軽にご相談ください。
体質改善から一緒に行なっていきましょう!