線維筋痛症

- 全身の倦怠感や痛み
- 立っているのも辛い
- 喋っていると口がまわらなくなる
- 突如、激しい疼痛に襲われる
- 身体中がこわばり熱を感じる
線維筋痛症は現在、約200万人の患者がいると推定されています。
一般的な検査をしても異常がなく、科学的に原因は明らかになっておりません。
有力説として、「脳に痛みの信号が伝わる際に何かしらの機能障害が起こり、通常であれば痛みを感じない刺激でも過剰に感じてしまう」ということが挙げられています。
科学では原因が明らかになっていないため、薬物療法(対処療法)しか手段がないのが現状です。
しかし、東洋医学の観点では痛みの原因を「不通則痛※」と捉え、治療を行うことが可能となります。 ※後に詳しく説明
そこで今回は、鍼灸治療では「線維筋痛症」に対してどのような治療を行うのかをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
東洋医学の検査法
東洋医学では「四診法」によって身体の状態や体質を把握していきます。
四診法とは下記のとおり。
- 望診:患者全体を観察。舌診、顔色、体型など
- 聞診:音声、におい、呼吸音など
- 問診:既往歴、自覚症状、生活習慣など
- 切診:直接身体に触れ診察。脈、腹、皮膚など
このように、ありとあらゆる情報をキャッチし、身体の状態や体質を把握することから始まります。
線維筋痛症の鍼灸治療
先ほどお伝えしたように、線維筋痛症の方も体質的に何かしらの特徴があります。
例えば、
- 月経異常がある
- 爪が脆くなりやすい
- 足をよくつる
- 眼精疲労がひどい
- 舌の色は暗く青紫色をしている
- 髪が抜けやすい
- 細絡がある
※細経とは糸ミミズ上の毛細血管が浮き出るもの。
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上記のような症状がある方は「瘀血体質」といって、全身の血液循環が悪い状態です。
血行不良が起きたり、全身の体液(津液)の巡りが悪いと「不通則痛」を引き起こし、痛みや痺れなどの症状が出てきます。
そのため、鍼灸治療では「瘀血」を改善するために、はりとモグサを用いて全身の血液循環を改善する治療を行います。
また、身体の緊張を緩めたり、脳の興奮を抑えることも重要です。
頭皮や全身のツボを用いることによって、身体に負担をかけずに治療を行うことができます。
東洋医学専門の鍼灸院は全体のわずか2%
鍼灸院といっても、今はコンビニの数より多いと言われているのが現状です。
そして、1500年の歴史を誇る伝統鍼灸(経絡治療)を行える鍼灸院は全体のわずか2%と言われております。
当院は日本でも数少ない東洋医学を専門とする治療院です。
マッサージなどの慰安行為は一切せず、鍼とモグサのみで痛み改善の治療を行います。