副鼻腔炎(蓄膿症)を改善する食事と漢方薬

folderスタッフ日記

こんにちは、クボ鍼灸院です。

最近、風邪をこじらせて副鼻腔炎がなかなか良くならないという方が増えています。

鼻づまりや顔の痛み、黄色い膿が出ると、「もう治らないのかな…」と不安になる方も多いですよね。

実は、副鼻腔炎にもいくつかタイプがあり、タイプによって効果的なケアは変わります。

たとえば、鼻や顔の周りに熱がこもっている熱性タイプ。黄色く粘りのある膿、悪臭、顔面痛や発熱を伴う場合が多いです。

こんなときは、白い食材を意識すると体がラクになります。豆腐、蓮根、白菜、大根、梨…どれも体の熱をとり、鼻の炎症を落ち着ける働きがあります。

さらに、胃腸に負担をかけない食生活を心がけることも大切です。

一方で、まれに寒性タイプの副鼻腔炎もあります。

透明でサラサラした鼻水、疲れやすさ、体の冷えが強い方はこのタイプかもしれません。

脈は沈細で弱く、舌は白っぽいことも。慢性化している人に多く、根っこには脾腎虚が隠れていることもあります。

寒性タイプの場合は、清熱食材よりも体を温める食材が有効です。山芋、ネギ、生姜などでお腹を温め、気血を補うことがポイント。

熱性タイプの方には逆効果になるので、自己判断は注意してくださいね。

タイプ症状の特徴おすすめ食材ポイント
熱性タイプ黄色い膿、顔面痛、発熱、粘性の鼻水豆腐、蓮根、白菜、大根、梨清熱作用があり、鼻周りの熱を冷ます
寒性タイプ透明・サラサラ鼻水、体の冷え、疲れやすい山芋、ネギ、生姜体を温めて気血を補う。炎症が強い場合は避ける

また、漢方薬もタイプに合わせて使うと効果的です。

熱性タイプには辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)が有名で、肺の熱を冷まし鼻の通りを良くします。

寒性タイプで元気がない場合は、補中益気湯や桂枝加黄耆湯などで体を温め、気血を補うことができます。

寒熱のバランスを見極めることは、食事や漢方だけでなく、風邪や体調管理全般でもとても大事です。

タイプ症状の特徴おすすめ漢方薬ポイント
熱性タイプ黄色い膿、顔面痛、発熱、粘性の鼻水辛夷清肺湯肺の熱を冷まし、鼻の通りを改善
寒性タイプ透明・サラサラ鼻水、体の冷え、疲れやすい補中益気湯、桂枝加黄耆湯胃腸や脾腎を補い、元気を回復

赤の風邪(熱)か青の風邪(冷え)か、体の声をよく聞いて、自分に合ったケアを選ぶことが、副鼻腔炎をこじらせない秘訣。

小さな工夫でも、毎日の食事や生活習慣で体の状態は変わります。

白い食材や温性食材を取り入れながら、無理のない範囲で自分の体をいたわってあげてくださいね。