顔面痙攣
- 頻繁に瞼がピクピクする
- 片側の顔面が痙攣する
- 証明写真が撮れない
- 化粧をするのが大変
- 人と話をするときに気を遣う
- 痙攣によって頭痛、目の疲れが起こる
- 最近、頬や口周りも痙攣するようになった
上記のような症状でお困りではありませんか?
顔面痙攣は顔の表情を作る筋肉(表情筋)が自分の意志とは関係なく痙攣してしまう状態です。
病院では抗てんかん薬、ボトックス注射、最終的には外科的な手術によって対処をしていきます。
ただし、これらの治療は大変危険なリスクも伴います。
例えば、他の神経や血管を傷つけてしまったり、ボトックス注射を繰り返すことでうまく表情を作れなくなる、薬を一生飲み続けなくてはならないなど。
病院での治療はあくまでも対症療法であり、顔面痙攣を引き起こしている原因に対してアプローチをするものではありません。
そこで今回は、東洋医学の観点から「顔面痙攣の原因と改善法」をお伝えできればと思います。
ぜひ顔面痙攣でお悩の方は参考にされてください。
顔面痙攣の隠れた原因
東洋医学では顔面痙攣を以下のタイプに分類します。
- 瘀血タイプ
- ストレス(交感神経優位)タイプ
- 腎虚タイプ
それぞれの特徴をお伝えします。
①瘀血
瘀血とは全身の血液循環が悪い状態です。
顔面痙攣の他にも、
- 肩こりがひどい
- 月経異常がある
- 爪が脆い、巻き爪
- こむら返り
- 眼精疲労
- 舌の色は暗く青紫色
- 抜け毛が多い
- 細絡がある
※細絡とは系ミミズ状の毛細血管が浮き出るもの
上記の症状がある場合は顔面に必要な血液を送れていないため、筋肉の収縮に大きな影響を与えます。
筋肉の収縮や回復は血液が無ければ行うことはできません。
つまり、瘀血体質を改善することが初めにやらなくてはいけないことになります。
②ストレス(交感神経優位)
「頭に血が上る」と言われるように、ストレスが多いと興奮が脳や頭部に伝わります。
顔面痙攣は意識とは関係なく筋肉が痙攣してしまうため、自律神経を調整することが大切です。
交感神経優位の状態は血管の収縮や筋肉の緊張を引き起こすため、副交感神経優位の状態にすることが大切なことになります。
③腎虚
東洋医学では腎(臓)の弱りからも顔面痙攣を引き起こすと考えます。
※腎(臓)は全身の水分代謝、発育や生殖、生命活動を支える力
これは腎(臓)の弱りで身体の潤いが低下し、興奮を抑える(熱を冷ます)ことができないと考えるからです。
その他にも、高血圧・夜間頻尿・耳鳴り・白髪・皮膚が黒くカサカサになる・更年期障害などの症状も出てきます。
女性は50歳前後に腎(臓)の弱りが起きると言われており、顔面痙攣を引き起こしやすい年齢(中年以降の女性)と一致します。
つまり、腎(臓)の機能をあげることが大切となります。
顔面痙攣と鍼灸治療
顔面痙攣は局所の施術は控え、全身のツボを用いて鍼灸治療を行います。
先ほどお伝えしたように、まずは体質を把握することが大切です。
そのため当院では、「四診法」によって体質を把握することから始めていきます。
- 望診:全体を観察。舌、顔色、体型など
- 聞診:声、におい、呼吸音など
- 問診:既往歴、その他の症状、生活習慣など
- 切診:直接身体に触れ観察。脈、腹、皮膚の状態など
このように細かく体質をチェックし、原因となっている部分を回復することが大切です。
当院では1500年の歴史を誇る伝統鍼灸で体質改善を図るとともに、顔面痙攣の症状を改善していきます。
最後に
顔面痙攣は根気よく治療することが重要です。
当院に来院されている方も、症状が改善するまでに約6ヶ月〜8ヶ月ほどかかるケースもあります。
患者さんによっては3回手術をしても改善しなかった症状が、興奮(熱)を抑えることにより「痙攣する回数が少なくなった」「化粧をする時に楽になった」という方がいらっしゃいます。
手術や薬物療法を行うより、体質から改善していくことが大切です。
共に改善できるよう全力で施術いたしますので、お困りの方は気軽にご相談ください。