耳鳴り
- 高い音(キーン・ピー)の耳鳴りがする
- 低い音(ジー・ドーン)の耳鳴りがする
- メニエール病や内耳炎
- 24時間ずっと耳鳴りがしている
- 疲れると耳鳴りになる
耳鳴りは細かく分類すると、色んな原因があります。
病院(耳鼻咽喉科)では聴覚検査、平衡機能検査、MRI、CT、ストレス度チェックなどを行い、ステロイドや抗不安薬などを処方されることがほとんどです。
一方、東洋医学では耳鳴りの原因を体質別に分類し、その体質に合わせた治療を行います。
そこで今回は、東洋医学的な耳鳴りの分類と改善法をお伝えしていきますので、耳鳴りでお悩みの方は参考にされてください。
耳鳴りの原因と鍼灸治療
東洋医学では耳鳴りを下記の2つに分類します。
- 断続的な耳鳴り:血の巡りが悪い
- 持続的な耳鳴り:腎(臓)の衰え
それぞれの特徴と治療法を解説していきますね。
①断続的な耳鳴り
断続的とは耳鳴りがあったり、なかったりを繰り返すタイプです。
このパターンは「血」が耳に行き届いていないことで起こります。
血は耳に必要な栄養や酸素を送ったり、耳の機能(聴覚や三半規管など)を正常に働かせるためには必要不可欠です。
また、血の巡りが悪い方は以下のような症状も出てきます。
- 肩こりがひどい
- 頭痛が頻繁に起こる
- 唇や顔の血色が悪い
- 手足が冷えやすい
- 回転性の眩暈もある
- 月経異常がある
- 舌が青紫色、舌の裏側の静脈が太い
血の巡りは五臓六腑の「肝(臓)」が担っているため、肝経や胆経のツボを用いながら鍼灸治療をしていきます。
そして、耳周りの血流を促すには鎖骨下、首側面の緊張をとることが重要です。
鍼やモグサを用いて血の巡りを良くすることで改善していきます。
②持続的な耳鳴り
24時間ずっと耳鳴りがしているパターンです。
これは老化によって耳の構造や機能が衰えた状態となります。
内耳炎やメニエール病でも同じような症状が起こりますが、これは腎(臓)の弱りによって水の巡りが悪くなることも原因です。
また、持続的な耳鳴りが起こる方は以下のような特徴もあります。
- 高血圧
- 冷えのぼせ
- 夜間頻尿がある
- よく膀胱炎になる
- 白髪が増える
- 疲れやすくなった
- 足腰が重だるい
- むくみやすい
このような症状がある場合は腎(臓)を強くする必要があります。
中々治りにくいケースですが、腎経を用いて体質改善をする、足腰やふくらはぎの緊張をとる、耳周りにお灸をすることで症状を緩和させることは可能です。
お悩みの方はぜひ一度、当院にご相談ください。
最後に
当院では治療以外でも自宅で行えるセルフケアを指導しております。
また、症状が重いケースであれば漢方薬との併用も選択肢の1つです。
状態によっては漢方薬との併用も提案させていただきますので、お困りの方はご相談ください。