副鼻腔炎
副鼻腔炎はウイルス、細菌、花粉、アレルギー性物質により、副鼻腔(鼻の周囲にある空洞)に炎症が起こることで発症します。
分類は下記のとおりです。
- 急性型:風邪などの後に起こる(4週間以内)
- 慢性型:3ヶ月以上症状が続く場合
※慢性副鼻腔炎は「蓄膿症」と呼ばれます。
近年では「好酸球性副鼻腔炎」が増えてきていると言われ、これは喘息などと合併することが多く、難治性の副鼻腔炎となるリスクが高いと言われています。
副鼻腔炎は膿がたまったり、炎症がひどい時は外科的な処置や抗菌薬が必要です。
しかし、慢性化している場合もしくは急性症状が出てすぐの時は、鍼灸治療を併用することで改善スピードを早めることができます。
そこで今回は「副鼻腔炎の治療」について解説をしていきますので、お悩みの方はぜひご覧ください。
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【東洋医学的】副鼻腔炎の原因
東洋医学では副鼻腔炎を以下のように分類します。
- 肺虚型
- 湿熱型
- 風熱型
それぞれの特徴を解説していきます。
①肺虚型
五臓の「肺」が弱っているケースです。
「肺」とは呼吸器系全般を指す言葉なのですが、副鼻腔炎を発症しやすい方は以下のような特徴があります。
- 元々鼻炎がある
- 辛いものを好むor苦手
- よく風邪をひく
- 季節の変化に弱い
- 汗を大量にかくor全くかかない
- 朝に弱い
- 便秘がある
上記は全て肺虚の症状ですが、身体のバリア機能(衛気)が低下している状態とも言えます。
②湿熱型
胃腸の機能が低下しているケースです。
このタイプの方々は過食、大量のアルコール摂取、脂っこい物・甘い物・冷たい飲食物の取りすぎなどにより、身体の中に湿熱(不要な老廃物)が溜まることで発症します。
「湿」とはドロドロとして粘り気が強く、鼻の粘膜に影響すると鼻づまりがおきたり、粘り気のある鼻水が大量に出てくるという特徴があります。
③風熱型
風邪をひいた後に起きるケースです。
急性副鼻腔炎は風熱邪(ウイルスや細菌)が肺を冒すことで発症すると考えます。
肺の機能が低下すると、鼻づまり、粘り気のある鼻水、黄色い痰、頭痛、歯痛などの症状がおこり、進行すると副鼻腔の粘膜に炎症が起こります。
副鼻腔炎の鍼灸治療
副鼻腔炎の鍼灸治療は以下の通りとなります。
- 弱っている肺の機能を高める
- 胃腸の働きを整える
- 身体のバリア機能をあげる
上記の3つは五臓の「肺」と「脾」の経絡を用いて治療を行います。
▼肺経
▼脾経
上記の経絡(ツボ)に刺激することで五臓六腑(肺と脾)の機能を高めて、体質から改善していくことをしていきます。
同時に鼻周囲のツボを刺激することで、症状を緩和させる治療を行えるのが鍼灸治療の良さです。
当院では体質別養生集をプレゼントさせていただいており、ご自宅でできる養生法も指導いたします。
急性型・慢性型問わず、副鼻腔炎になる方は体質的に弱い箇所があります。
根本改善をしたい方はぜひ当院にご相談ください!