生理痛
まず冒頭でお伝えしたいことは、「生理痛が重い方は必ず原因がある」ということです。
このようなことを言うと、「生理痛ってあるのが当たり前じゃないの?」「皆、生理痛は重いものだと思ってた!」というお言葉をいただきます。
本来、痛みというのは身体からのSOSであり、何も問題がなければ痛みは起こりません。
では、生理痛の痛みは何を知らせてくれているサインなのか。
それは子宮にしっかりと血が巡っていないことを知らせてくれています。
この記事では「子宮に血が巡らない3つの原因と鍼灸治療」についてお伝えします。
生理痛でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください!
子宮に血が巡らない3つの原因
子宮に血が巡らない原因は下記の3つです。
- 緊張こわばり
- 血行不良
- 血の不足
1つずつ解説をしていきます。
①緊張こわばりタイプ
体が緊張しやすく子宮周りの血管や筋肉が収縮している状態です。
その他の特徴は以下のとおり。
- すぐにイライラする
- 情緒不安定
- 下痢や便秘を繰り返す
- ため息をつく
- ゲップがよく出る
- 偏頭痛持ち
- 喉が詰まる感覚がある
- お腹や胸に張った痛みが出る
- おならが出やすい
- 生理前に張るような痛み
我々のカラダは緊張こわばりが原因で自律神経の乱れが起きたり、血液循環や水分代謝がうまくできなくなります。
それによって、子宮に必要な血液を送れなくなってしまい生理痛が重くなるというわけです。
鍼灸では体のこわばりを解消し、お灸などで緊張を緩める施術をしていきます。
②血行不良
血の巡りが悪い(瘀血)もしくは血がドロドロの状態の方。
その他の特徴は下記のとおりです。
- 肩こりがひどい
- 頭痛が頻繁に起こる
- 唇や顔の血色が悪い
- 手足が冷えやすい
- アザができやすい
- 月経異常がある
- 生理直前に青黒い血の塊が出る
- チクチク痛む
瘀血は血糖値が高く血がドロドロになるだけではなく、有害物質、運動不足、冷え性、代謝が悪いことでも起こります。
イメージとしては、血がドロドロで血管内が渋滞している状態です。
子宮に血が送りづらい状態となっているので、鍼灸では血流を改善する施術を行なっていきます。
③血の不足
体に必要な血が不足している状態。
その他の特徴は下記のとおりです。
- 眠れない
- 顔色が悪い
- 物忘れを多くする
- 目が疲れやすい
- 爪が脆くなる
- 皮膚にツヤがない
- 足をよくつる
- 不安感が強い
- 髪が細く抜けやすい
- 乾燥しやすい
- 立ちくらみをする
- 生理終盤にシクシク痛む(鈍痛)
女性は一生のうち、生理、出産、授乳などで大量の「血」を消耗します。
そもそも全体の血液量が少なければ、子宮に十分な血液を送ることができません。
子宮の血が足りなくなれば、当然生理痛が重くなる原因となります。
鍼灸では胃腸を整え血を作りやすい体にする施術を行います。
タイプ別の食事法
当院ではタイプ別の食事法もアドバイスさせていただいております。
例えば、3つのタイプのおすすめは下記のとおり。
- 緊張こわばり:セロリ・三つ葉などの香味野菜、レモン・グレープフルーツ・オレンジなどの柑橘類、ミントやハーブ類など。
- 血行不良:青魚、玉ねぎ、生姜、らっきょう、黒糖、桃、ニンニクなど
- 血の不足:黒豆・小豆・黒ごま・トマト・にんじん、いちご、クコの実、ナツメ、ひじき、海苔、牡蠣、緑黄色野菜など。
なぜ上記の食材がおすすめなのかと言うと、
- 柑橘類や香りのある食材は気を散らす働きがある
- 青魚や玉ねぎは血液循環をよくする
- 赤や黒い食材は血を補う
上記のように薬膳の観点では言われています。
最後に
繰り返しになりますが、生理痛が重い方は必ず原因があります。
もちろん、痛みが強ければ一時的に鎮痛剤を投与したり、ピルで排卵をコントロールするのも選択肢の1つです。
しかし、薬に頼りすぎて根本的な改善をしないと、生理痛に留まらず「子宮内膜症、子宮筋腫、不妊症」を引き起こす原因となります。
大切なのは痛みを抑えつつ、痛みがでない体作りをすること!
原因を取り除けば生理痛は緩和できますので、ぜひ当院にご相談ください。
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