生理痛

生理痛

まず冒頭でお伝えしたいことは、「生理痛が重い方は必ず原因がある」ということです。

このようなことを言うと、「生理痛ってあるのが当たり前じゃないの?」「皆、生理痛は重いものだと思ってた!」というお言葉をいただきます。

本来、痛みというのは身体からのSOSであり、何も問題がなければ痛みは起こりません。

では、生理痛の痛みは何を知らせてくれているサインなのか。

それは子宮にしっかりと血が巡っていないことを知らせてくれています。

ということで今回は「子宮に血が巡らない4つのタイプと改善法」を東洋医学の観点からお伝えできればと思います。

ぜひ、生理痛を改善するヒントにされてみてください!

▼動画でもご覧いただけます

【4つのタイプ】 子宮に血が巡らない原因

子宮の血液循環

子宮に血が巡らない原因は下記の4つです。

  • 気滞(きたい)
  • 瘀血(おけつ)
  • 陽虚(ようきょ)
  • 血虚(けっきょ)

1つずつ解説をしていきます。

①気滞(きたい)

気滞タイプは「気」がうまく巡っていない方。

「気」というのは我々の生命活動を支えるエネルギー源のことであり、主に飲食物から得るエネルギー(栄養)と空気から得るエネルギー(酸素)の2種類から生成されます。

気血水

気滞タイプの特徴は以下のとおりです。

  • すぐにイライラする
  • 情緒不安定
  • 下痢や便秘を繰り返す
  • ため息をつく
  • ゲップがよく出る
  • 頭痛がする
  • 喉がつまる
  • お腹や胸に張った痛みが出る
  • おならが出やすい
  • 生理前に張るような痛み

我々の身体は「気」がしっかり巡っていることで、内臓を動かしたり、自律神経を働かせたり、血液循環や水分代謝を行うことができます。

つまり、気の巡りが悪い方は血液循環も悪くなるということ。

それにより、子宮に必要な血液を送れなくなってしまいます。

②瘀血(おけつ)

瘀血は血の巡りが悪いもしくは血がドロドロの状態の方。

特徴は下記のとおりです。

  • 肩こりがひどい
  • 頭痛が頻繁に起こる
  • 唇や顔の血色が悪い
  • 手足が冷えやすい
  • アザができやすい
  • 月経異常がある
  • 生理直前に青黒い血の塊が出る
  • チクチク痛む

瘀血は血糖値が高く血がドロドロになるだけではなく、有害物質、運動不足、冷え性、代謝が悪いことからも起こります。

イメージとしては、血がドロドロで血管内が渋滞している状態。

つまり、子宮に血が送りづらい状態となっています。

③陽虚(ようきょ)

陽虚は身体を温める力がない方。

特徴は下記のとおりです。

  • 寒がり
  • クーラーに弱い
  • 足腰が冷えている
  • 尿の回数が多い
  • 夏でも温かいものを欲する
  • 顔面蒼白
  • 下痢をしやすい
  • 動悸や息切れをしやすい
  • 生理後2〜3日に締め付けられるような痛み

陽虚の方は元々末端冷え性の方も多く、身体を温める力が弱くなっている状態です。

冷えを伴いますので、子宮を冷やすことにつながり、血の循環も悪くなります。

④血虚(けっきょ)

血虚は血が不足している方。

特徴は下記のとおりです。

  • 眠れない
  • 顔色が悪い
  • 物忘れを多くする
  • 目が疲れやすい
  • 爪が脆くなる
  • 皮膚にツヤがない
  • 足をよくつる
  • 不安感が強い
  • 髪が細く抜けやすい
  • 乾燥しやすい
  • 立ちくらみをする
  • 生理終盤にシクシク痛む(鈍痛)

女性は一生のうち、生理、出産、授乳などで大量の「血」を消耗します。

そもそも全体の血液量が少なければ、子宮に十分な血液を送ることができません。

子宮の血が足りなくなれば、当然生理痛が重くなる原因となります。

生理痛に対する鍼灸治療

西洋医学では鎮痛剤で痛みを抑える、もしくはピルを使って排卵をコントロールする治療法が一般的です。

しかし、これらはあくまでも対処療法であり、根本的な改善をしているわけではありません。

一方東洋医学では、先ほどお伝えしてたタイプ別に治療をすることが可能です。

例えば、気滞・瘀血タイプであれば鍼灸治療で気血の巡りをよくする、血虚・陽虚タイプであれば漢方薬を使って、血を補い身体を温める治療をしていきます。

また、気血水を循環させるには五臓六腑(内臓)の働きが必要不可欠です。

当院では「経絡治療」という鍼灸治療により、ツボを用いて五臓六腑の働きを高め、局所の痛みを軽減する治療をしていきます。

経絡治療ができることでカラダの内側に問題があったとしても、根本から改善していくことが可能となります。

タイプ別の食事法

当院ではタイプ別の食事法もアドバイスさせていただいております。

例えば、4つのタイプのおすすめは下記のとおり。

  1. 気滞:セロリ・三つ葉などの香味野菜、レモン・グレープフルーツ・オレンジなどの柑橘類、ミントやハーブ類など。
  2. 瘀血:青魚、玉ねぎ、生姜、らっきょう、黒糖、桃、ニンニクなど
  3. 陽虚:鮭・ニンニク・生姜・ネギ・シナモン・にら・スパイス・紅茶・えび・牛肉など。
  4. 血虚:黒豆・小豆・黒ごま・トマト・にんじん、いちご、クコの実、ナツメ、ひじき、海苔、牡蠣、緑黄色野菜など。

なぜ上記の食材がおすすめなのかというと、

  1. 柑橘類や香りのある食材は気を散らす働きがある
  2. 青魚や玉ねぎは血液循環をよくする
  3. 生姜・にらなどの温性食材は身体を温める作用がある
  4. 赤や黒い食材は血を補う

上記のように薬膳的には言われています。

最後に

繰り返しになりますが、生理痛はなくて当たり前です。

もちろん、痛みが強ければ鎮痛剤を投与したり、ピルで排卵をコントロールしましょう。

ただし、薬に頼り根本的な改善をせずにいると、生理痛に留まらず「子宮内膜症、子宮筋腫、不妊症」を引き起こす原因となります。

大切なのは痛みを抑えつつ鍼灸や漢方薬で根本改善をしていくこと。

▼当院では初めてご来院される患者様に体質別の養生集をプレゼントしております。

生理痛を放っておくと、子宮筋腫や子宮内膜症、不妊症の原因となる場合がございます。

今から早めのケアをしていきましょう!