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40代・男性|20年以上の首肩こりと動悸が早期に安定した症例

主訴

・首肩の強いこり(20年以上前から)
→最近は腕から手にかけてもこりが強くなる
 
・不整脈・動悸(5〜10年前が最も辛かった)
→波がある
→疲れている時やイライラした日の夜、就寝時に出やすい

◾️来院目的
仕事の質を向上したい

西洋医学的経過

動悸が強い時期に循環器科を受診するも、器質的異常は認められず、安定時狭心症の可能性を示唆されるのみ。薬物療法は行わず経過観察。

既往歴

先天性心疾患(WPW症候群:20代でカテーテル治療)
蓄膿症、喘息(吸入治療)
ストレス性頭痛
睡眠中の歯ぎしり

【体質評価(東洋医学)】

気滞:胸郭の詰まり、イライラ傾向
肺虚:浅い呼吸、鼻・咽喉の易感染、風邪が長引く
瘀血傾向:足冷・細絡
自律神経の不安定:疲労・精神負荷時に動悸増悪

生活背景

自営業・肉体労働あり
20名以上のスタッフ管理
精神的・身体的負荷は大きく、患者自身も「自律神経の乱れ」を自覚

治療方針

気滞の疏通(胸郭〜頸部の巡りを開く)
肺気の補益(呼吸機能・免疫・自律神経を整える)

筋緊張そのものよりも、不通則痛(巡りの悪さ)+肺虚(気滞)が根本にあると判断。

【治療経過】

■1回目

胸〜頸部の気滞顕著、呼吸浅い
施術後:胸の開放感・呼吸の深さが出現
「胸が軽い」と自覚的改善あり

■2〜3回目:主訴が大きく変化
・肩こりはほぼ消失
・動悸も落ち着き、出ない日が続く
・胸の詰まり感が軽減
・仕事中の集中力が戻りやすい
 
3回目に本人から
「仕事中にイライラすることが減った」
と言われ、精神面にまで変化が及んだことを確認。
→ この変化は施術者として特に嬉しかったポイント
 
治療間隔:1〜3回は10日以内で詰めて来院
■4回目
頸肩部痛・不整脈は安定。
風邪後の鼻閉・咽喉違和感に対し、肺の調整を追加。
■5〜6回目・・・
・風邪が長引かず回復できる
・鼻が通りやすい
・疲れても気持ちが乱れにくい
・仕事での集中が維持しやすい
 
治療間隔:2〜6回は 2週間 → 3週間 と徐々に間隔を広げながら安定

【まとめ】

担当鍼灸師:若菜烈

① 主訴(首肩こり・不整脈)は3回で安定
長年の症状でも、
気滞+肺虚を整えることで早期に変化が出た
 
特に「イライラが減った」
という本人の変化は、仕事のパフォーマンス向上につながった重要ポイント
② 根本原因は「気滞+肺虚」
・ストレスで胸が詰まりやすい
・疲れると胸が落ち込み動悸が出る
・呼吸器が弱く鼻・喉に症状が出やすい
 
→ 筋肉を揉むより、胸〜首の巡りを整え肺を補う施術が効果的
③ 継続で体調の土台が安定
・風邪の回復が早くなる
・鼻の通りが良い
・精神的にぶれにくい
→ 仕事の質を上げるための身体づくりが進んだ症例
 

※施術効果には個人差があります。