【鍼灸師監修】更年期のふわふわ・ぐるぐる「めまい」を解消するツボ4選|お灸のやり方解説

- ふわっと地面が揺れるような、足元が定まらない感覚
- 急に天井がぐるぐる回り出し、何かに捕まっていないと倒れそうになる
- 耳鼻科や脳外科で検査しても『異常なし』。でも、このめまいは本当につらい…
40代・50代を迎え、そんな予測できない「めまい」の不安に、一人で怯えていませんか?
「いつ起きるか分からないから、買い物に行くのも怖い」 「周りからは『更年期だから仕方ない』と片付けられてしまう」
そんな孤独な戦いを続けている方も多いはずです。

更年期のめまいは、単なる加齢のせいではありません。ホルモンバランスの変化に、長年の疲れによる「自律神経の乱れ」や「体内の水分バランスの崩れ」が重なり、体が「もう限界だよ」とSOSを出している状態なのです。
本記事では、鍼灸師が臨床の場で実際に活用している「更年期のめまいを鎮める3つのツボ」と、「効果を最大化するお灸のコツ」を動画を交えて分かりやすくお伝えします。
もう一度、どこへでも安心して出かけられる自分を取り戻すために、今日からできるセルフケアを一緒に始めていきましょう。
なぜ更年期に「めまい」が起きるのか?東洋医学の3タイプ

東洋医学では、めまいを「眩暈(げんうん)」と呼びます。
更年期世代に多い原因を、あなたのタイプに合わせてチェックしてみましょう。
① ストレスと自律神経の乱れ「肝陽上亢」タイプ
イライラや緊張が続くと、体の上部に熱が昇り、めまいを引き起こします。
- 特徴:ぐるぐる回るめまい、顔ののぼせ、頭痛、耳鳴り。
- 原因:ストレス、更年期の自律神経の激しい乱れ。
② 水分が溜まっている「痰湿」タイプ
胃腸が弱く、体内の水分代謝が悪いと、頭に「重だるい霧」がかかったようなめまいが起きます。
- 特徴:ふわふわ浮くようなめまい、体が重い、吐き気、天気が悪いと悪化。
- 原因:胃腸の弱り、湿度(湿気)、甘いものや脂っこいものの摂りすぎ。
③ エネルギー不足の「気血両虚」タイプ
脳に栄養(血)やエネルギー(気)が届かず、シャットダウンしそうになっている状態です。
- 特徴:立ちくらみ、疲れが溜まると悪化、顔色が白い、動悸。
- 原因: 齢(腎虚)、睡眠不足、過労、栄養不足。
鍼灸師が厳選!更年期のめまいを鎮める4つのツボ

① 【耳周りの血流を整える】翳風(えいふう)
場所:耳たぶの裏側、耳の付け根にある、口を開けると深く凹むくぼみ。
こんな時に:耳鳴りや耳の詰まった感じを伴うめまい、首こり、肩こりがひどく、頭が重だるい時
鍼灸師の視点
内耳(平衡感覚を司る場所)の血流に直接アプローチできるツボです。
指の腹で頭の中心に向かってじわーっと圧をかけると、目の前が明るくなる感覚が得られます。
② 【胃腸から元気を生み出す】足三里(あしさんり)
場所:膝のお皿のすぐ下にある外側のくぼみから、指幅4本分下がったところ。すねの骨の外側のキワ。
こんな時に!胃腸が弱く、ふわふわしためまいと一緒に吐き気を感じる時。
鍼灸師の視点
足三里は「養生の特効穴」として知られ、消化吸収を助けてエネルギー(気血)を作る力を高めてくれるツボです。
東洋医学では、胃腸が弱ると体に「余計な水分(湿)」が溜まり、それが頭のめまいを引き起こすと考えます。
ここへ定期的にお灸を据えることで、全身の巡りが良くなり、一歩一歩を力強く踏み出せるような「動ける体」へと導いてくれます。
③ 【体力の底上げ・根本改善に】太渓(たいけい)
場所:足の内くるぶしとアキレス腱の間にある、指がスッと入るくぼみ。
こんな時に:疲れが溜まるとめまいが出やすい。足腰が冷え、夜中に何度も目が覚める
鍼灸師の視点
更年期世代に最も大切な「腎(生命力の貯蔵庫)」を補うツボです。
太渓は指圧も良いですが、お灸との相性が抜群。毎日ここに熱を入れることで、めまいが起きにくい「揺るがない体」を作ることができます
④ 【突発的なめまい・吐き気に】内関(ないかん)
場所:手首のしわから、肘に向かって指幅3本分進んだところ。腕の中央にある2本の筋の間。
こんな時に:急にふわふわ、ぐるぐるしてきた時、めまいに伴う吐き気や、乗り物酔いのような気持ち悪さがある時
鍼灸師の視点
内関は自律神経のバランスを整え、胃から胸にかけての不快感をスッと鎮めてくれる「特効穴」です。
突発的な症状が出たときは、ここを深呼吸しながら優しく左右10秒指圧してください。
セルフ灸のやり方(更年期のめまい)
①用意するもの
市販のお灸(台座灸・せんねん灸など初心者向けがおすすめ)
ライター or チャッカマン
灰皿または耐熱皿
タオル、水(熱を感じすぎた時のため)、保冷剤でもOK
②お灸をする前のポイント
施術前に 軽く膝周りをさする(血流が上がり、熱が通りやすくなる)
食後30分は避ける
できれば 毎日同じ時間帯 に行うと効果が出やすい
同じツボに1壮/日までが基本
③お灸の手順
手順①:ツボを軽く押して確認
→「ズーン」と響くポイントが適切。
手順②:お灸をセット
→台座灸の底部シールを剥がし、ツボに貼る。
手順③:火をつける
→先端に火をつけ、煙が安定したら深呼吸。
手順④:温かさがじんわり広がるのを感じる
→熱すぎたらやめてOK。無理はしない。
手順⑤:燃え尽きたら外し、軽く押さえる
→手のひらで3秒ほど温めて蓋をするイメージ。
最後に:更年期の動悸は「我慢する症状」ではありません

- 年齢のせいだから仕方ない
- 検査で異常がないから大丈夫
- 更年期だし過ぎるまで待つしかない
そう言い聞かせながら、不安を抱え続けていませんか?
更年期の動悸は、体が変化に適応しきれず、助けを求めているサインです。
放置すると、不安 → 緊張 → 動悸という悪循環が強まり、睡眠障害やパニック症状につながることもあります。
セルフケアで改善しない場合は、自律神経や体力の土台から整える視点が必要です。
「これって相談していいのかな?」そう感じたときこそ、早めに専門家へ相談してください。




