【東京スカイツリーから徒歩4分】膝の痛みでお悩みなら口コミ100件以上のクボ鍼灸院

階段や歩くときに膝の痛みがチクッと走る。座って立ち上がろうとした瞬間、膝の奥に重さや違和感を感じる。運動や日常生活に支障が出ると、つい「この膝の痛みと一生付き合うのか」と憂鬱になってしまう方も多いのではないでしょうか。

膝痛は加齢や運動不足、軟骨のすり減りなどで起こることが多く、整形外科では「加齢性変化」「変形性膝関節症」と診断されることもあります。

しかし、原因や改善策がはっきりせず、不安やストレスを抱えている方も少なくありません。

この記事では、膝痛の原因を現代医学と東洋医学の両面からわかりやすく解説し、鍼灸がどのようにアプローチできるのかを紹介するので、お悩みの方は参考されてください。

現代医学でみる膝痛の原因

膝痛の多くは、関節軟骨のすり減りや半月板損傷、靭帯の損傷などによって引き起こされます。

膝関節は、太ももの大腿骨とすねの脛骨、膝のお皿(膝蓋骨)で構成される関節です。関節内にはクッションの役割を持つ軟骨や、動きを安定させる靭帯・半月板があります。

加齢や体重増加、運動不足、長時間の立位や負荷のかかる運動などにより、軟骨がすり減り、関節の摩擦や炎症が起こることも。

また、太ももの外側にある腸脛靭帯が膝の外側で擦れて炎症を起こし、走ると外側がズキッと痛むランナー膝(腸脛靭帯炎)、膝の内側に集まる3つの筋肉の付け根に炎症が起こり、階段や立ち上がりで内側が痛む鵞足炎(がそくえん)も膝痛の原因の一つです。

特に50代以降では「変形性膝関節症」が増え、関節の軟骨が薄くなることで、歩行や階段昇降時の痛み、こわばり、膝の腫れが現れます。

ただし、膝痛の多くは整形外科での検査で構造的問題が軽度でも、痛みが強く出ることがあります。これは、筋肉の硬さや血流不足、神経の過敏性など、体全体のバランスも関係しているためです。

東洋医学でみる膝痛の原因

東洋医学では、膝の痛みを 「血流の滞り」や「湿・冷えによる影響」 の結果として捉えます。

1. 血の滞り:瘀血(おけつ)

「瘀血」とは、血液の流れが滞り、関節や筋肉に十分な栄養や酸素が届かない状態を指します。

瘀血は膝周りに赤い糸ミミズ状の毛細血管が浮き出ており、膝の血流が悪くなることで、痛みやこわばりが強く出るのが特徴です。

特徴・全身症状
  • 痛みはズキズキ・重だるい感じ
  • 肩こり、腰痛、手足の冷え
  • 舌の色が暗く、爪がもろい
  • 古傷や関節のこわばりが長引きやすい

瘀血は血液の循環だけでなく、関節や筋肉の柔軟性にも影響するため、慢性的な膝痛と関係しています。

2. 湿による痛み:着痺(ちゃくひ)

「湿」とは、体内に余分な水分が溜まった状態です。膝周囲に湿(水)が溜まると、重だるさや腫れ感、関節の動かしにくさがを感じやすくなります。

特徴・全身症状
  • 痛みは強くないが腫れがひどい
  • 雨や湿度の高い日に痛みが増す
  • 体全体が重く、だるさを感じる
  • 下肢や関節に水分が溜まりやすい

湿は血流を妨げ、冷えを招き、痛みやこわばりを慢性化させる要因のひとつです。

3. 冷えによる痛み:痛痺(つうひ)

「冷え」は、血流を停滞させ、関節や筋肉を硬くする原因になります。

膝周囲の冷えは、特に冬場や長時間の座位・冷えた環境で痛みが強くなりやすいです。

特徴・全身症状
  • 膝が芯から冷える感じ、重だるい
  • 動き始めに痛みが出やすい
  • 足先や手先も冷える
  • 血行不良や冷え性を伴いやすい

冷えは関節の柔軟性を低下させ、痛みの再発や慢性化に関与します。