機能性ディスペプシアに鍼灸or整体、どちらを選ぶ?違いと選び方ガイド

食後の胃もたれ、みぞおちの不快感、胃が動かないような重だるさ、病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、それでも症状が続く。
そんな方に多いのが、機能性ディスペプシア(FD)です。
この症状は、ストレスや自律神経の乱れ、内臓の働き低下が関係しているため、薬だけではなかなか改善しにくいのが特徴です。
そこで注目されているのが、鍼灸や整体といった体の機能を整える施術。
ただし、同じ“体を整える施術”でも、鍼灸と整体ではアプローチ方法や効果の出方が大きく異なります。
この記事では、東洋医学の専門家の視点から、「鍼灸と整体、どちらが自分に合っているのか?」を分かりやすく解説します。
機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアは、胃そのものに炎症や潰瘍などの器質的な異常がないにもかかわらず、胃の動きや感覚を司る「機能」に問題が生じている状態です。
原因として多いのは、次の3つです。
- ストレスや緊張による自律神経の乱れ
- 暴飲暴食や冷たい飲食による胃の機能低下
- 長時間のデスクワークや姿勢不良による内臓の圧迫
これらが重なると、胃の働きが鈍り、食べたものがうまく消化されずに残ってしまいます。
結果、食後に「重い」「膨満感」「気持ち悪い」といった症状が続くのです。
特徴的なのは、検査では異常が見つからないこと。
そのため「気のせい」「ストレスのせい」と片付けられやすく、長期間つらい症状を我慢している方も少なくありません。
しかし、機能性ディスペプシアは「体質的な傾向」や「自律神経の乱れ」が背景にあるため、根本的に整える治療を行えば改善の余地が十分にあります。
そんなFDに対して「鍼灸」と「整体」がどのように異なるアプローチをするのかを解説していきますね。
機能性ディスペプシアにおける鍼灸と整体の違いとは?

機能性ディスペプシア(胃の不快感・胃もたれ・食後の膨満感など)は、「内臓の働き」と「体のバランス」の両方が関係する症状です。
そのため、鍼灸と整体のどちらを選ぶかによって、アプローチの方向性が変わります。
鍼灸は、東洋医学の理論に基づき、経絡・自律神経・内臓機能に働きかけます。胃腸の働きを整え、ストレスや緊張からくる胃の不調にも対応できるのが特徴です。
一方で、整体は、姿勢・筋肉・骨格のバランスを整えることで、内臓を支える体の構造を改善します。猫背や反り腰など、姿勢の崩れが胃の圧迫を生むタイプには効果的です。
つまり、
- 内側(自律神経・内臓機能)を整えたい人 → 鍼灸
- 外側(姿勢・筋肉・骨格)から整えたい人 → 整体
どちらを重視するかで、選び方が変わってきます。
【機能性ディスペプシア】鍼灸と整体、どちらを選ぶべき?

機能性ディスペプシアの原因は、内臓の働きの低下と体のバランスの乱れ、その両方に関係していることが多いです。
そのため、「どちらが正解」というよりも、自分の不調のタイプに合った方法を選ぶことが大切です。
胃の働きを高めたい/ストレスや自律神経の乱れを整えたい人 → 鍼灸
鍼灸は、経絡を通じて内臓や自律神経にアプローチし、胃腸機能の回復を促します。
食欲不振や胃のムカつき、ストレス性の胃痛などに向いています。
姿勢や体の使い方を改善したい/猫背や巻き肩が気になる人 → 整体
整体は、体のゆがみや筋肉のバランスを整え、胃への圧迫を減らします。
体の外側から整えることで、結果的に胃の負担を軽減できます。
そして、本気で根本改善を目指すなら「併用」もおすすめです。
鍼灸で内臓機能と自律神経を整えながら、整体で姿勢と構造を調整することで、「内側と外側の両面」から回復をサポートできます。
鍼灸を受けるなら、内臓治療に特化した鍼灸院を選ぶべき

機能性ディスペプシアの改善を目的に鍼灸を受ける場合、どの鍼灸院を選ぶかで結果が大きく変わります。
鍼灸といっても、
- 肩こりや腰痛などの一般的な施術を中心に行う鍼灸整骨院
- 美容鍼や不妊治療を専門とする院
- 内臓や自律神経の不調を専門とする院
など、得意分野はさまざまです。
機能性ディスペプシアの場合、胃の働き・自律神経・感情ストレスの三方向からアプローチできる鍼灸院を選ぶことがポイントとなります。
後悔しない!機能性ディスペプシア(胃の不調)に強い鍼灸院選び4つの重要チェックポイント

チェック1:内臓・自律神経に特化した専門知識と臨床経験
機能性ディスペプシア(FD)は、一般的な胃痛や胃もたれとは異なり、「検査では異常がないのに、胃が動かない・重たい・食べられない」といった”機能の乱れ”が根本にあります。
そのため、肩こりや腰痛、美容鍼が中心の鍼灸院では対応が難しく、内臓機能や自律神経を専門に扱う知識と経験が欠かせません。
内臓に特化した鍼灸師は、胃の働きを司る「脾胃(ひい)」や「肝」「心」といった臓腑バランス、自律神経(交感神経・副交感神経)の状態を読み取り、ツボの選定や刺激の強さを一人ひとりに合わせて調整します。
また、信頼できる専門院では施術前に四診(問診・舌診・脈診・腹診)などを行い、胃の血流・冷え・ストレスの影響を多角的に分析します。

「なんとなく胃が重い」という曖昧な不調でも、その背後にある“自律神経のサイン”を見逃さないことが、改善への第一歩です。
単なる「胃のツボに鍼を刺す」施術ではなく、内臓の働きを根本から整える力を持つ鍼灸院を選ぶことが、後悔しないための最重要ポイントです。
チェック2:西洋医学+東洋医学の統合的アプローチ
機能性ディスペプシアは、薬で胃酸を抑えるだけでは根本改善が難しい疾患です。
ストレス・ホルモンバランス・睡眠・栄養状態など、多方面からアプローチする統合的な視点が求められます。
そのため、胃カメラや内科での診断内容を理解し、薬の作用(PPI・ガスモチンなど)や副作用に配慮した上で施術を組み立てられる鍼灸師かどうかは重要です。
さらに、食事や生活習慣の指導にも強い院は、結果として回復スピードが格段に上がります。
- 食後の胃もたれが起こりやすい食材
- 自律神経を整える食事リズム
- 夜間の胃の冷え対策
など、生活面からも体を整えることで再発を防ぐことができます。
多角的にサポートできる院かどうか。それが、機能性ディスペプシア克服の鍵になります。
チェック3:体質と季節・ストレス状況に合わせた“オーダーメイド施術”
機能性ディスペプシア(FD)の治療で最も大切なのは、「どのツボを使うか」よりも、「体の状態に合わせてどう刺激するか」という視点です。
同じ“胃の不調”でも、原因は人によってまったく異なります。
ストレスで交感神経が優位になり、胃の働きが抑えられている人もいれば、食べすぎや冷たい飲み物で消化機能が落ちている人もいます。
また、女性の場合はホルモン周期によって胃腸の働きが変化することもあるわけです。
東洋医学では、このような日々変化する体調を「気の流れ」「血の巡り」「内臓のバランス」から読み解きます。

だからこそ、画一的な治療ではなく、その日の状態を見極めて施術を組み立てる“オーダーメイド”が欠かせません。
たとえば、
- ストレスで胃が張っているときは「気の滞り」をほどくツボを中心に
- 胃もたれや重だるさが続くときは「湿(余分な水分)」をさばく施術を
- 食欲が出ない、朝起きるのがつらいときは「脾胃のエネルギー」を高めるケア
一人として同じ身体はなく、昨日と今日でもコンディションは変わります。
その微妙な変化を脈やお腹、舌の状態から読み取り、的確な刺激を選べるかどうかが、結果を左右する大きなポイントです。
チェック4:改善までの期間と再発防止を見据えたサポート
胃の不調は、短期的に良くなっても再発しやすいのが特徴です。
だからこそ「一時的に軽くする」だけでなく、再発を防ぐ体質改善を重視した院を選ぶことが大切です。
初回から「改善の目安期間」や「通院ペース」を明確に説明してくれる院は信頼できます。
また、施術後に食事・睡眠・ストレスケアの方法を教えてくれるかどうかもチェックしましょう。
安い・近いで選ぶのではなく、「どれだけ早く・安定的に再発しない体をつくれるか」を重視する視点が重要です。
最終的に大切なのは、薬に頼らず“自分の胃が自然に動く状態”を取り戻すこと。
それを実現できるかどうかが、本当に信頼できる鍼灸院を見極めるポイントです。
「場所」より「結果」!遠方からでも通う価値のある専門鍼灸院とは

「胃の不調が続くけど、通いやすい近所の鍼灸院でいいかな?」そう思う方は少なくありません。
ですが、機能性ディスペプシア(FD)のように原因がはっきりしない症状こそ、鍼灸師の「専門性」と「経験の深さ」が結果を大きく左右します。
FDは、胃や腸に明確な異常が見つからないにもかかわらず、慢性的な胃もたれや食後の張り、みぞおちの不快感、食欲不振などが続く状態です。
つまり、“検査では異常なし”でも、日常生活に支障をきたすケースが多い厄介な不調。
だからこそ、表面的な胃のケアだけでなく、自律神経や内臓全体のバランスまで整える視点が必要になります。
実際、FD専門で多くの症例を経験している鍼灸院では、
- ストレスと自律神経の関係性
- 胃腸を支える「脾」「肝」「心」の働き
- 気の滞りや冷えなど、体質ごとのパターン
を見極めながら、最も適した施術プランを提供してくれます。
このような施術は、一般的な「リラクゼーション鍼」や「肩こり・腰痛中心の治療」では難しい領域です。

FDは一見“胃の病”に見えて、実際には「ストレス・呼吸・睡眠・自律神経・冷え」など、複数の要因が複雑に絡み合っています。
したがって、経験の浅い施術では変化が出にくく、かえって回復が長引くことも少なくありません。
少し遠くても、FDを専門的に扱っている鍼灸院を選ぶこと。それが、改善への最短ルートです。
実際に多くの患者さんが、「近所ではなかなか良くならなかったけれど、専門院で体質の根本から変わった」と実感されています。
胃の不調を“その場しのぎ”で終わらせるのではなく、再発しにくい身体づくりまで導いてくれる治療院を選ぶことが、後悔しない選択です。
〇 なぜ、遠方の専門院を選ぶ人が増えているのか?
最近では、「少し遠くても、機能性ディスペプシア(FD)専門の鍼灸院に通いたい」という方が増えています。
たとえば、栃木県宇都宮市在住のAさん(30代男性)のケース。
Aさんはもともと、慢性的な胃もたれと食欲不振に悩まされていました。
近所の鍼灸院で「胃のツボ」に鍼をしてもらっていたものの、症状は一進一退。数か月経っても食後の重だるさが抜けず、「もう鍼では良くならないのかな…」と感じていたそうです。

そんなとき、FD専門の鍼灸院の存在を知り、思い切って東京まで通うことを決意。
そこでは、ただ胃の働きを整えるだけでなく、ストレスによる自律神経の乱れや肝と脾のアンバランス、さらには睡眠の質や食生活まで丁寧に分析してもらいました。
施術も、刺激を抑えた優しい鍼とお灸を使い、体に過剰な負担をかけず、深いリラックスを促すものでした。
通い始めて3週間ほどで、朝の胃の重さが軽くなり、食後の不快感も徐々に減少。
1か月半後には「久しぶりに外食を楽しめた」と笑顔で話してくれるようになったのです。
このように、「通いやすさ」よりも「根本改善につながる専門的な施術」を重視する方が増えています。
FDのように再発しやすく、ストレスや体質の影響を受けやすい症状こそ、総合的な体の調整ができる専門院を選ぶことが、時間も費用も結果も効率的にする最善の選択です。
成功事例多数!東京の鍼灸院の中から当院が選ばれる理由

【当院の強み1】指定難病も改善する当院独自の鍼灸アプローチ
当院は、機能性ディスペプシア(FD)をはじめ、胃腸機能の不調、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(指定難病)、自律神経失調症など、内臓機能に特化した専門鍼灸院です。
代表の久保は、医師と共同でアレルギー疾患などの研究を行い、海外(中国)での学術発表なども行っています。

これまでに雑誌・メディア掲載多数。また、東洋医学や温活、養生法に関する著書を3冊出版するなど、専門性の高さが評価されています。
施術では、刺さない鍼・微細な鍼・温灸などを組み合わせ、胃腸の働きを高める「内臓調整鍼灸」を実施。この独自メソッドにより、胃の緊張を緩め、ストレスで乱れた自律神経と消化機能を同時に整えます。
実際に、これまでにFD・潰瘍性大腸炎・クローン病・過敏性腸症候群・逆流性食道炎など消化器系の不調改善実績は100症例以上。
こうした信頼と経験の積み重ねが、埼玉をはじめ遠方からも多くの方が当院を選ぶ理由です。
【当院の強み2】西洋医学+東洋医学のハイブリッド対応
当院では、単なる「胃のツボ刺激」にとどまらず、医療データと東洋医学の統合的視点から施術を行っています。
胃カメラや血液検査で「異常なし」と言われても症状が続く場合、東洋医学的な体質レベルでの乱れ(肝脾不和・気滞・気虚など)が背景にあることが多いのです。
そのため、医師からの診断内容や服薬状況を考慮しながら、東洋医学的な「証(体質)」を見極め、施術方針を立てます。
また、食事内容や睡眠の質、ストレスケアまで含めた総合的なセルフケア指導も行い、症状を繰り返さない身体づくりを目指します。
さらに、必要に応じて消化器内科医・薬剤師との連携も行い、医学的な安全性と鍼灸の専門性を両立しています。
「病院で異常なしと言われたけど苦しい」そんな方にこそ、当院のハイブリッドなサポート体制が力になります。
お客様の声
お客様の声①
昨年11月に胃腸の不調、だるさ、食欲不振が続き、胃カメラなどの検査をして異常はないと診断されたのものの症状は収まらず、何とかこの不快な症状を改善したいと色々調べている時に、鍼治療が良いという情報を得て色々探していた際に、たまたまTwitterでクボ鍼灸院さんを知り、先生の優しさ溢れる投稿や家からの通いやすさから受診しました。
鍼治療は初めてだったので少し緊張もあったのですが、院内は清潔感がありホッと落ち着けるような環境や、先生の明るく爽やかで気さくながらも優しく寄り添うように丁寧にカウンセリングしていただいたおかげで安心して施術をお願いすることができました^_^
症状自体は約2ヶ月程で改善し驚いたのですが、現在も体のメンテナンスを兼ねて約月1で通っています。技術が凄いのはもちろんなのですが、先生もとてもポジティブな方で話していて楽しく、帰る頃には心まで元気になっている感じがします^_^
元々、病気ではないけれど体の不調を感じた時に体のメンテナンスをお願いできる場所をずっと探していたので、こうしてクボ鍼灸院さんに出会えたことはとてもラッキーだと思っているのでこれからも通わせていただきたいと思います。

お客様の声②
FDと逆流性食道炎、不眠の治療を目的に、複数の鍼灸院を経て、現在こちらにお世話になっています。
完治を目指すというより日々のQOLを上げるべくメンテナンス感覚で月3回ほど通っていますが、気づかないうちにそういえば普通に過ごせているなという日が増え、おかげさまで普段は胃腸薬も漢方薬もほぼ飲まず過ごせています。
最近は食べられるものも量も増えてきて、外食の楽しみも戻ってきました。
不眠はもう少しかかりそうですが、一度様々な不調を経験した身としては、日中に症状を気にせずに過ごせることがこんなにありがたいことなのかと本当に感謝です。
たまに症状がぶり返すこともありますが、また治療していれば良くなっていくはず、とあまり重く考えずにいられるのも、かかりつけの治療院があってこそなので、ありがたいことです。
痛みなどの刺激がほぼない治療をしていただけるので、治療のストレスなく続けていけるのも良きポイントです。

お客様の声③
副鼻腔炎からの後鼻漏、肩首こり、胃もたれ、便秘、肌のかぶれ、異常な脇汗、膝から下の冷えなどなど、あげればきりが無いくらい様々な症状に悩まされていました。
仕事の休みの度に皮膚科、耳鼻科、胃腸内科、整骨院をめぐるようになり完全に改善される事はなく薬ばかりが増えていました。
さらに更年期の症状も加わり疲れているのに眠れず何をどうしてよいのか分からなくなっていました。
そんな時にたまたま目にした久保先生のメッセージ。私の事を昔から知っていたとビックリするぐらい当てはまることばかり!
ひょっとしたら何か改善されるかもしれない。と通い始める様になりました。
松坂先生に担当していただくことになり初めは息子の様な若い先生で大丈夫かしら…と不安もありましたが(松坂先生ごめんなさい)いつも丁寧に的確に施術をしてくださるので、あれだけあった不調も殆ど改善されました。
今では心から信頼し感謝しています。
これからも今の状態を保てるよう定期的に通いたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

お客様の声④
通い出して4ヶ月になります。
ストレスから毎日胃痛があり、胃腸薬を飲み続ける日々をやめたいと思っていました。
胃は調べても何の問題もないと病院では診断されどうしたら治るのか、、、思っていました。
通い始めて2回目くらいで、胃痛がなくなってきて、6回目くらいで胃痛が改善しました。いまは胃腸薬は飲んでいません。
通うたびに、体調が変わってくるのを感じ、日々快適に過ごせるようなりました。
先生は知識も豊富で、色んな体の不調の相談、質問もとても丁寧に答えてくれます。
とても信頼できる先生です!
季節によっても体の悩みは変わるので、今後もお世話になりたいと思っています。

最後に:機能性ディスペプシアの方へメッセージ

今すぐ始めるべき「胃から整える」第一歩
機能性ディスペプシアは、検査で異常がないのに不快な症状が続く、非常に多い現代病のひとつです。
当院では、胃腸の働きを回復させる内臓鍼灸と東洋医学アプローチを組み合わせ、体質や自律神経の状態に合わせたオーダーメイド施術を行っています。
食後のもたれ、胃の張り、食欲の低下、げっぷや胸焼け。それらはすべて、体が出しているSOSのサインです。
ストレス・冷え・食べすぎ・ホルモン変動など、原因が複雑に絡むディスペプシアでも、一人ひとりの「根本原因」を見極め、改善へと導きます。
まずは、体質チェックと初回カウンセリングから始めてみましょう。
あなたの回復を、心を込めてお手伝いします。





