【鍼灸師が解説】飛蚊症に効果的なツボ|東洋医学における経絡アプローチ

飛蚊症は、視界に小さな黒い点や糸くずのような影が見える症状で、生活のストレスや目の疲れを強めることがあります。
病院では原因が特定できないことも多く、薬だけでは改善しにくいことが多いです。
鍼灸では、目の周囲だけでなく、全身の経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーの流れを整えることで、目の神経や血流を促進し、自然治癒力を高めることができます。
この記事では、飛蚊症に対して鍼灸で使う代表的なツボ(三間・天柱・風池)と、東洋医学における経絡アプローチを解説します。
飛蚊症に効果的なツボ
①三間(さんかん)
場所:手の甲、人差し指と中指の間、指の付け根
対応経絡:手陽明大腸経
目の血流を整え、目の疲れやチラつきの軽減に有効。経絡を通じて目や顔の感覚神経にもアプローチできます。
②風池(ふうち)

場所:首の後ろ、後頭部の付け根
対応経絡:足少陽胆経
首肩の血流を改善し、頭部全体の循環を整えます。
目の疲れや重だるさ、頭痛にも効果的。経絡の巡りを整えることで、眼球周囲の神経伝達も促進されます。
③天柱(てんちゅう)

場所:風池と併用されることが多い。首の後ろ、後頭部の付け根
対応経絡:足太陽膀胱経
首肩の筋肉や血流に働きかけ、目の神経や血流改善に貢献します。
風池と同時に使用することが多く、肩こりや首こりなどの併存症状の軽減にも有効です。
④光明(こうめい)

場所:外くるぶしから指7本分上/骨際(やや前側)
対応経絡:足少陽胆経
目の血流と神経の働きを整え、飛蚊症によるチラつきや影の違和感を軽減します。
視界の明るさやクリア感をサポートする効果があります。
ツボの刺激方法
基本的にはお灸もしくホットタオルなどで温めるのがおすすめです。
ホットタオルの作り方
①フェイスタオル小を水で濡らす 
②絞る

③500w1分で温める

④広げてたたんで完成

首や顔を温めて血液循環を良くしましょう。
三間と光明はお灸もおすすめなので、セルフ灸を下記動画を参考に1日1個ずつ(左右)取り入れてみてください。
まとめ:目の不快感を「巡り」で整える

飛蚊症の改善には、
- 目の神経と血流への直接アプローチ
- 目に関連する経絡の巡りを整える
- 全身の気血バランスを回復させる(五臓六腑)
この3つの柱が大切です。
当院では、体質や症状の程度に合わせたオーダーメイド施術で、目のチラつき・影・違和感の軽減をサポートしています。
首肩コリやお腹の張り、外反母趾や巻き爪など、目の症状と併存する全身の不調にも対応し、体全体の巡りを整えることで再発予防にもつなげます。
下記の動画では、飛蚊症に対する具体的なアプローチも解説していますので、ぜひ参考にしてください。





