【即効性あり】咳止めのツボ3選|適切な刺激方法と夜に咳が止まらない時の対処法

  • また咳が止まらなくなるかも…
  • 薬を飲んでもなかなか改善しない
  • 夜になると咳き込んで眠れない

咳が続くと、不安や焦り、そして体力の消耗を感じる方は多いものです。

そんなとき、自宅でできるセルフケアの選択肢があると安心材料になります。

この記事では、当院が実際に使用している 咳に即効性が期待できる代表的なツボ 5選と、押し方・お灸のコツを詳しく解説します。

咳が続いている方、乾いた咳・痰が絡む咳で困っている方は参考にされてください。

咳止めに効くツボ3選と刺激方法

東洋医学では、咳は「肺」の働きが乱れたり、気逆(気が上へ突き上げる状態)が起きることで発生すると考えます。

また、季節の変わり目・冷え・乾燥・ストレスなども咳を悪化させる要因です。

ここでは、咳に対して特に効果が期待できる代表的なツボをご紹介します。

① 尺沢(しゃくたく)

場所:肘の内側のしわ上、上腕二頭筋腱の外側
作用:肺の働きを整え、急な咳・喘鳴・痰の改善に効果
刺激方法:指でゆっくり押し込み、深呼吸しながら10秒キープ×左右2セット

② 裏内庭(うらないてい)

取穴方法:人差し指の腹(指紋のど真ん中)に印をつける→人差し指を折り曲げる→足裏に印がついた所

場所:足の裏、人差し指のつけ根あたり
作用:胃腸の熱と冷えをとり、咳の“悪化スイッチ”を切るツボ。
特に「足先が冷たい」「夜に咳が酷くなる」という方に◎
刺激方法:お灸(左右1回)

③ 天突(てんとつ)

場所:鎖骨の間のくぼみ
作用:喉の異物感、咳き込み、声枯れに効果
刺激方法:お灸(1日2回朝晩)
※咳の特効穴として有名なツボです

セルフ灸のやり方(初心者ガイド)

①用意するもの

市販のお灸(台座灸・せんねん灸など初心者向けがおすすめ)
ライター or チャッカマン
灰皿または耐熱皿
タオル、水(熱を感じすぎた時のため)、保冷剤でもOK

②お灸をする前のポイント

施術前に 軽く膝周りをさする(血流が上がり、熱が通りやすくなる)
食後30分は避ける
できれば 毎日同じ時間帯 に行うと効果が出やすい
同じツボに1壮/日までが基本

③お灸の手順

手順①:ツボを軽く押して確認
「ズーン」と響くポイントが適切。

手順②:お灸をセット
→台座灸の底部シールを剥がし、ツボに貼る。

手順③:火をつける
→先端に火をつけ、煙が安定したら深呼吸。

手順④:温かさがじんわり広がるのを感じる
熱すぎたらやめてOK。無理はしない。

手順⑤:燃え尽きたら外し、軽く押さえる
→手のひらで3秒ほど温めて蓋をするイメージ。

※1分でわかるセルフ灸のやり方(手順)を参考に

夜に咳が止まらない時の対処法

「夜になると咳が酷くて眠れない」そんな方には喉〜胸骨周りを一時的に冷やすケアが有効です。

やり方は簡単!

  1. 保冷剤をキッチンペーパーでくるむ
  2. 喉〜胸骨周囲に約1分あてるだけ

風邪をこじらせて咳が止まらないときは、気管支付近に熱がこもりやすく、この“熱”が咳反射を強めてしまうことがあります。

寝つけないほど咳き込む夜は、一度クールダウンさせることで咳が落ち着き、眠りやすくなる方が多いです。

眠れない状態が続くと回復が遅れやすいので、ぜひ試してみてください。

最後に:咳は放置せず「早めのケア」を

咳は「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、慢性化して数週間〜数ヶ月続く長引く咳(遷延性咳嗽)に移行することがあります。

その背景には、

  • 気道の過敏性がどんどん高まる
  • 炎症が続いて喉が回復しにくくなる
  • 咳による胸・背中の筋緊張が慢性化
  • 乾燥や気温差、においなどの刺激に反応しやすくなる

といった“悪循環”が関わっています。

一度このループに入ると、「喉がムズムズする前兆 → 咳が止まらない → 夜眠れない」といった流れになり、生活・仕事・睡眠にも大きな負担がかかってしまいます。

咳は我慢して治すものではなく、適切なケアでコントロールできる症状です。

つらい咳が続くときは、どうか一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談してください。

つらい咳・止まらない咳に「大根はちみつ」