パニック・うつ・不安症の多くに共通する“過労と過緊張”

- update更新日 : 2026年03月14日
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こんにちは、クボ鍼灸院 代表の久保和也です。

先日、下記のポストをしました。

この投稿には多くの共感の声が寄せられました。実際に臨床で患者さんを診ていると、パニック障害うつ病不安障害といった症状を抱える方の多くが、発症の前に長い期間の疲労と緊張を抱えています。

体はすでに限界まで疲れているのに、神経だけが休まらない。常にアクセルを踏み続けているような状態です。医学的に言えば、自律神経のうち交感神経が強く働き続けている状態です。本来、人の体は活動と休息のバランスで成り立っていますが、強いストレスや責任の重さが続くと、そのバランスが崩れてしまいます。

すると睡眠の質が下がり、胃腸の働きも弱くなり、血流も悪くなります。体は少しずつ疲労を溜め込みながら、それでも何とか動き続けようとします。しかし、あるところで限界を迎えると、糸が切れたように動けなくなることがあります。朝起きるのがつらい、やる気が出ない、体が重くて動けない。そうした状態になって初めて、自分がどれだけ無理をしていたかに気づく人も少なくありません。

東洋医学では、この状態を「気の消耗」と考えます。長く頑張り続けることで体のエネルギーが減り、巡りが悪くなり、神経の緊張が解けなくなるのです。特に真面目で責任感が強い人ほど、自分の限界に気づく前に頑張りすぎてしまう傾向があります。

そして忘れてはいけないのは、こうした状態が決して個人の弱さだけで起こるわけではないということです。仕事のプレッシャーや家庭の事情、人間関係など、さまざまな要因が重なり、休みたくても休めない人が多くいます。だからこそ、社会全体で「休むこと」をもっと大切にする文化が必要なのではないかと感じています。

精神的な不調は、ある日突然起こるように見えても、実際にはその前に多くのサインがあります。疲れが抜けない、眠りが浅い、気持ちに余裕がなくなる。そうした小さな変化は、体からの大切なメッセージです。

仕事が好きなことも、誰かのために頑張ることも素晴らしいことです。でも、自分が倒れてしまったら元も子もありません。我慢しすぎなくていいし、もう少し自分を優先してもいい。防げる病は未然に防ぐことができるはずです。

そして、自分を守れるのは、最後は自分自身なのだと思います。